新卒プロジェクトレポート

TOPでは年間を通して様々なプロジェクトがあります。上期(5月~8月)では、技術史や競合他社分析レポートの制作プロジェクトを通して、FRONTEOの技術力の高さやその技術がどのような歴史を経て生まれたのか、また、競合と比較した際のFRONTEOの位性や今後の課題を学びました。

ここでは、下期(9月〜12月)に行った新規事業計画制作プロジェクトを紹介します。各部署の先輩社員と6期生が協力し合い、新規事業計画を考案し、Employee Meetingで全社員の前で発表を行いました。各班の中でも、様々な問題に直面したリーガルテックオペレーション(以下、ROJP)班の4カ月間を取り上げます。

※今回の事業計画の制作はVTOPの一環として実施したものであり、FRONTEOの正式な手続きによる事業計画ではありません。

— 8月下旬〜9月初旬1. 事業計画作成開始

8月下旬、上期制作物の制作を終えて、下期制作物へ移行しました。上期制作物では、FRONTEOの過去と現在を学んだので、“次はFRONTEOの未来について考えるべきである”という流れになりました。そして、各部署の先輩社員と協力して、「人工知能Virtual Data Scientistをテーマとした未来新聞(※)」を制作するという案が挙がりました。しかし、実際に使える制作物にしたいという社長の思いから「未来新聞ではなく、5年の中期経営計画を作った方が良いのではないか」とアドバイスがありました。そして、「VDSをテーマとした5カ年事業計画」を制作することになりました。所属部署をベースに6班に分かれ、各部署の上長が推薦した先輩社員と共にEmployee Meetingで発表することを目標にして、進めていきました。また、今回、各班のプレゼンに対して、全社員から投票していただくことになっており、制作開始当初からメンバー全員が「絶対に優勝するんだ」という競争意識を持ちつつも、「失敗は許されない」という緊張感も漂っていました。そして、9月初旬、ROJP班の制作活動が始まりました。班全員でアイデアを持ち寄り、未来予測と社会貢献の観点から6期生が考え出した事業案が採用され、「ヘルスケア支援事業案」に決定し、順調な滑り出しとなりました。
※人工知能Virtual Data Scientist(以下、VDS)をテーマとした未来新聞:Virtual Data ScientistというFRONTEOの人工知能技術の考え方を基にFRONTEOの未来(5年後)で“何ができるのか”を各部門の先輩社員と共に記事化したもの。

先輩社員 VOICE吉田さん

本プロジェクトに指名された時は業務が立て込んでいた時期だったため、「大変だな」というのが正直なところでしたが、ROJPの上長からの指名ということをモチベーションにし、粘り強く進めていこうと思いました。

— 9月初旬~10月下旬2. 次々と降りかかる問題の数々

6期生と吉田さん、両者共に事業計画を作成した経験はありませんでした。そのため、まずは、6期生が事業計画を作るために必要な情報(市場調査、技術の検証、収支計画等、各部署の業務知識など)を収集し、皆で学ぶことから始まりました。また、6期生は事業案に関する市場等の調査や事業内容の考案などを主導的に行い、吉田さんはそれらに不足部分を補うなど役割を分担し制作を進めていきました。しかし、膨大な調査量となっていくため、必要な情報を要点だけ整理することに想像以上に時間がかかってしまい、課題は山積み状態でした。加えて、その頃、6期生は通常業務が立て込んでおり、制作活動との両立が厳しくスケジュールとしても追い詰められていきました。 そして、10月中旬、試行錯誤の末、事業計画の柱となる事業概要、背景、ビジネスモデルを作り上げました。そこで、5期生に向けて、中間報告を行いました。しかし、「VDSを本当に活用することができるのか」など、5期生から厳しい指摘を受けました。さらに、社長からも「本当にVDSがどのような技術であるのか正しく理解しているのか」との指摘があり、事業計画を作り上げることの難しさを改めて実感しました。 この他にも、6期生のメンバー2人の役割が上手く機能しないことや、各メンバーの通常業務の都合によりプロジェクトが予定通りに進まないなど、様々な問題が発生し、プロジェクトを期限までに終わらせることができないのではないかという焦燥感に駆られました。その状況を打開するために、同じROJP所属で、5期生の丸野さんにプロジェクトのサポートをお願いすることにしました。

— 10月下旬3. 事業案の変更

10月下旬、6期生が作成した事業案に対して丸野が本質的な部分を突いたのです。「この事業案は現実的ではない。事業案を立てるには問題点から出発し、それを解決する事業にしたほうが現実的であり、かつ、需要も確保することができる」と問題点を指摘し、「保険業界支援事業案」への変更が提案されました。そのため、それまでの作業をゼロベースに戻し、その事業案に関する調査を一から始めることとなりました。そして、第一段階として6期生が市場や問題点等を調査し、事業案として成立する見込みがあると確信し、方向転換することに決定しました。

しかし、事業案の変更にあたり、社長から「期限が近付いているのに、方向転換して本当に間に合うのか」との指摘を受けました。確かにそのときはすでに締め切りまで1カ月半に迫っており厳しい状況でしたが、6期生の通常業務が落ち着いたことや、調査や資料作成のスピードアップ、丸野のサポートに加え、スケジュールの調整などを踏まえて“期限までに間に合わせられる”と確信しました。そして社長に直接「必ず間に合わせます」と社長報告の場で自信を持って伝え、この「保険業界支援事業案」でプロジェクトを進めることとなったのです。

先輩社員 VOICE丸野さん

せっかくVTOPの企画に参加できるなら、正直に言うとすでに出来上がっているものに手を加えるよりも、自分の班を作ってもらって、一からビジネスプランを練りたいなと思っていました。(笑)
大学の時にビジネスプランコンテストに出場したこともあり、その時の教訓は、ビジネスプランではとにかく現実味を聞き手に感じさせるのが肝要だということです。数字と事実と論理を細かく積み上げ、いかに相手を説得できるかが鍵になるので、途中まで出来上がっていた事業内容に関してはそこに穴がないかを中心に確認し、不備があれば修正していこうと思っていました。

— 11月中旬~12月中旬4. 2度目の事業案の変更

しかし、その後も研究開発コストの課題や自社技術の強みをより活かすことが難しいことが判明したため、内容の変更が余儀なくされました。この時、締め切りまであと4週間しかありませんでした。それに対応するために、班全員の役割をより一層明確にし、メンバー同士のミーティングやサポート役の先輩社員丸野とのやりとりの回数を増やし、連携を強固にしていきました。さらに、事業案の実現可能性を確かめるために6期生が様々な部署の先輩社員へのヒアリングを行っていきました。

その後、得られた情報をまとめて、プレゼン資料に落とし込む作業に取りかかかりました。 しかし、締め切りが迫っていたことから想像以上の負担になってしまい、メンバーは胃がキリキリする思いを味わうことに。加えて、資料のドラフトを作成しては、丸野の指摘により突き返されることの繰り返しで、完成まで気が遠く感じることもあったそうです。

— 12月下旬5. ついに事業案完成!そして、Employee Meetingで発表

そして、スライドの修正を何度も重ねながら12月下旬、発表の日を迎えました。今回のEmployee Meetingでは、各班で考案された事業案を全社員の前で発表し、社員の方に“投資家の目線”でどの事業案が最も優れているのかを競い合い、投票してもらうことになっていました。丸野はより良いプレゼンを行うために、発表開始ギリギリの30分前までプレゼン資料の修正作業を行っていました。その様子から、「絶対に勝つんだ」という執念を感じました。そして、事業概要、市場、ビジネスモデル、収支計画表、アクションプラン等すべてのプレゼン資料が出揃い、ついに完成しました。

Employee Meetingが始まり、丸野はプレゼンを滞りなく終え、役員をはじめ多くの方々から「全てのプレゼンの中で最も現実的」「FRONTEOにおけるビジネスの幅を広げられる」といった多くの褒め言葉を頂きました。幾度も変更があり、締め切りギリギリの中で行うことになりましたが、自分たちが制作した事業案がこうして発表でき、さらに高い評価をいただけたことに達成感や充実感が得られ、感慨深いものがありました。

あとは、社員の方々からの投票結果を待つのみです。

先輩社員 VOICE吉田さん

プレゼンを準備するにあたり、「実現性」「ストーリーの具体性」「事業の魅力」を特に意識しました。本事業に投資してもらうことが目的なので、本事業のアピールポイントを理解していただき、魅力的に感じて頂けるよう、プレゼンの山場を作りました。

新規事業計画の制作であったため、詳細部分まで検証する必要があり、大変であった反面、非常に面白い経験でした。特に、普段業務で触れる機会の少ない、ソフトウェア開発の計画や、P/L(=損益計算書)作成には苦労しましたが、他部署とも協力し詳細を検討できたことで知識・経験の幅が広がったと感じています。事業案作成の途中で路線変更も度々ありましたが、辛抱強く付いてきてくれた後輩に支えられました。

授賞式 発表の1日後

Employee Meeting翌日、昨日のプレゼンにおける投票結果の発表と授賞式が行われました。一般社員・執行役員それぞれからの得票数で決められた最優秀賞と特別賞をROJP班が全て勝ち取り、W受賞となりました。様々な問題を乗り越えての受賞ということもあって、ROJP班全員が “やりきった”と受賞を勝ち誇っていました。

様々な問題に遭遇し、苦しい思いをしましたが、途中で負けずに全力を尽くした結果、高い評価を得ることが出来ました。さらに、今回作成した事業案の内いくつかの案は実際に事業化することも検討しているそうです。

6期生VOICE植木さん

執念を持って諦めないレジリエンス(問題を乗り越える力)の重要性を学びました。2度も事業案の変更をし、最初からやり直す等の問題に直面し、諦めかけたことがありました。しかし、そのようなときこそ成長できるチャンスだと思い、事業計画の制作に最後まで全力を尽くしていきました。そのため、今までに感じたことのない達成感や充足感を得ることができ、さらに、多くの方々から高評価をいただくことができたのだと思います。そして、それらを再度得るために、さらなるチャレンジに立ち向かい、成長していくという好循環が形成されるのだと思います。今回の経験を通じて、1つの成功体験が成長へとつながるのだと感じました。

新卒一年目から、事業計画を立てるという経験は、他社では体験できず、さらなる成長と充足感を味わうことができる、大変貴重な時間になると思います。このように、FRONTEOでは多くの機会を得られる環境に恵まれています。みなさんと共に成長できることを楽しみにしております。

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